2010.03.03 Wednesday
粒金/りゅうきん/グラニュレーション
先日以前紹介した研修の2回目がありました。
今回は粒金(りゅうきんと読みます)。
グラニュレーションとも呼ばれており、紀元前3000年頃のエジプトで
発祥し、紀元前7世紀の古代エトルリアで全盛期を迎えた彫金技法です。
その後何度なく技法が途絶えており幻の彫金技法と呼ばれていました。
金の粒を無数に並べたそのジュエリーや香水入れなどはとても美しく、
幻の技法と呼ばれるのにふさわしい表情を見せます。
今回はその技法の基礎を研修しました。
粒金とは簡単に言うと、金属粒をいくつも並べ金属の表面を軽く溶かすこと
で粒同士を溶接する技法です。
いろいろなやり方があるとのことですが、今回はこの水酸化銅とその他薬品
を混ぜた化合物を金属の表面に塗り、火であぶって溶接をしました。
まず金属の粒を作ります。いくつかの方法がありますが、今回は銀の線を
均等にカットし、ホウ炭の上で熱し、丸い球状に溶かします。
出来た銀の粒を奇麗に並べ、水酸化銅の化合物を溶接する部分に塗ります。
そして火であぶります。ちなみに水酸化銅はこんなドラえもんな色。
良く見ながら表面が溶けるのを待って、一瞬溶けた瞬間に火を止めます。
そうしないと全部溶けてただの固まりになってしまいます。
この行程を繰り返しジュエリーなどを装飾していきます。
私が昔、御徒町の会社に勤めていたときに知り合った職人さんが居ました。
私の中ではその職人さんはよくだじゃれを言う人というイメージでしたが、
実は粒金技法の第一人者だったことを後から知り、とてもびっくりしました。
当時にもっと技術的な話をしていれば良かったな〜と今になれば思います。
ものすごい作品たちを作っていらっしゃいます、是非見てみてください。
長い間、謎とされてきた古代エトルリアの粒金技法の完全復元に成功。
次いでプラチナの粒金も完成させた。粒金とカンティーユ(線条細工)を融合させた
芸術性の高い「グレインアート」の創始者。
今回の研修が今後の制作のヒントになれば良いなと思います。







